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● くも膜下出血ってどんな病気? |
1.くも膜下出血は脳卒中のひとつです。 脳卒中 (cerebral stroke、brain attack)とは、脳の血管がなんらかの原因で損傷をうけ、うまく血液が流れなくなり、意識障害や半身不随、言語障害を起こす病気です。 脳卒中の「卒」は、「突然」という意味で、多くの場合、その前触れとなる症状がなく、突然発症するのが特徴です。また、脳卒中には、「脳内出血」や「くも膜下出血」、「脳梗塞」といったいくつかの種類があります。 脳は、手足を動かしたり、物を見たり、言葉を話したり、たくさんのはたらきを制御していますので、一旦、脳卒中を発症して脳が損傷をうけると、生命を維持することが困難になり、亡くなる方がすくなくありません。 運良く一命を取り留めた場合でも、判断力・記名力の低下や、半身不随、言語障害など後遺症が残るケースが多くなっています。 また、発症後、機能快復のリハビリテーションなども含めると長期入院となり、何らかの障害のために、自律した日常生活をおくることが難しい人の全体の約40%は、この脳卒中の後遺症によると推定されています。 ただ、原因の多くは、高血圧、糖尿病、喫煙、多量の飲酒など日ごろの生活習慣によるものが多いですので、「脳卒中」に対する正しい知識を身につけて、発症を未然に予防することが大切です。 |
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