2.具体的にはどういう検査、治療法があるのでしょうか?
くも膜下出血は、脳の大きな動脈に出来た脳動脈瘤というコブが破裂(破裂脳動脈瘤)することによる出血が原因です。(詳細についてはこちらへ)
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そのため、初期症状としては、頭をバットで殴られたような、今まで経験したことのないような激しい頭痛が特徴です。
また、しばしば吐き気を伴い、時には、意識がなくなる場合もあります。
さらに1日程度経過すると、項部硬直(こうぶこうちょく)といって首が硬くなり、前屈できなくなるような症状になります。
(軽度の出血場合、この症状が出ないこともあります。) |
くも膜下出血の診断には、CT検査(詳細)が最適で、発症24時間以内の92%が、CT検査で診断可能と報告されています。
ただ、診断状況から、くも膜下出血が強く疑われる場合でも、出血の程度が軽かったり、日が経過していると、CTスキャンでは異常が認められない場合もあります。 |
●CT検査 |
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その場合には、腰椎穿刺(ようついせんし)という、背中に針を刺して、脊髄とその外側のくも膜の間に流れる脳脊髄液の状態を調べる検査を行います。(この検査では、基本的にくも膜下出血が見逃されることは無いと考えられています。) |