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予防と脳ドック
医師の方へ 研究へのご協力のお願い 脳卒中の検査と治療 くも膜下出血ってどんな病気?
脳卒中の検査と治療
2.具体的にはどういう検査、治療法があるのでしょうか?
くも膜下出血:脳動脈瘤の治療

各種検査を行い、脳動脈瘤の診断が完了したら、次は脳動脈瘤の治療へ移ります。

くも膜下出血は、脳の血管にできた脳動脈瘤が破裂して脳の表面に出血がおこるもので、その出血は、しばらくすると自然に止まります。しかし、短時間のうちに再出血がおき、そのときに亡くなる患者さんが多いため、病状をみながら、再出血する前に早い段階で脳動脈瘤の根元を特殊なクリップではさみ、再出血しないようにします

●クリッピング術
クリッピング術

これが現在、最も一般的に行われている治療で、クリッピング術(脳動脈瘤頚部クリッピング/ネッククリッピング)と呼ばれています。(クリッピングが困難な場合には、動脈瘤の前後2カ所で親動脈を閉塞する動脈瘤トラッピング術や動脈瘤壁を補強する動脈瘤被包術(コーティング術、ラッピング術)を行う場合もあります。)

この手術は、最良の根治手術ですが、全身麻酔下による開頭術(頭を開ける)を行うため、身体への負担が大きいことがあげられます。

そのため、最近では、患者さんの負担少なくするような方法として、血管内コイル塞栓術(動脈瘤塞栓術)という、動脈瘤の中にコイル(GDC:Guglielmi Detachable Coil)詰め込んで血液の侵入を防ぐ(塞栓=栓で塞ぐ)方法も行われるようになってきました。

●血管内コイル塞栓術
血管内コイル塞栓術

血管内コイル塞栓術の場合、開頭術をしないため、局部麻酔で患者さんへの負担が少ないという長所がありますが、残念ながら、全ての脳動脈瘤が、この手術で治療可能なわけではありません。動脈瘤の形や場所によっては、開頭手術の方が良い場合もあり、逆に血管内手術が適した動脈瘤もあります

治療法の選択は、意識レベルや年齢など患者さんの状態、動脈瘤の場所や大きさ、脳外科医の経験など、いろいろな要素により決定されますので、担当医とよくご相談ください。

  1. こんな症状があらわれたら?
  2. 具体的にはどういう検査、治療法があるのでしょうか?
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