2.具体的にはどういう検査、治療法があるのでしょうか?
脳卒中では、その病気の特性から、発症後、半身不随や失語症など後遺症がのこることが少なくありません。ただ、早期から適切なリハビリテーション(理学療法、言語療法など)を行うことで、それらを軽減することができます。
また、継続的にリハビリテーションを行うことで、後遺症を克服したり再び自立した生活を送れるようになった患者さんもたくさんいます。
半身不随や手足の麻痺などに対して、理学療法士の指示に従って、徐々に体を動かしてゆくリハビリテーションです。
開始時期については、患者さんの病状の安定が最優先されますが、麻痺した部分をそのまま動かさない状態にしておくと、筋肉が萎縮してしまい、動くものも動かなくなってしまいます。そのため、安定後、なるべく早期からきちんとしたリハビリテーションを行うことが大切です。
患者さんの症状にあわせて、言語療法士(スピーチセラピスト)のもと行うリハビリテーションで、主に、言語感覚機能、コミュニケーション能力の回復を目的とするものです。
身体的なリハビリテーションだけでなく、脳卒中にかかったことによる精神的な落ち込みや、不安を和らげるため心理的なケア、リハビリテーションを行う場合もあります。
このようなリハビリテーションは、専門スタッフだけでなく、家族や周囲の人の協力を得ながら、根気欲継続してゆくことが重要です。
- 退院後は、手すりやスロープの設置など、患者さんが生活しやすい生活空間の工夫。
- 家族は、過剰に手助けをせず、着替えや食事などは、なるべく患者さん本人の力でおこなえるような環境作り。
- 迅速な介護保険の申請や、地域によっては利用可能な福祉サービスの利用の検討。
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