2011年12月28日
生きた化石と言われるシーラカンスの全ゲノム解読に、東京工業大学の岡田典弘教授を中心とする研究グループが成功しました。東京工業大学大学院生命理工学研究科、タンザニア連合王国水産研究所、国立遺伝学研究所、東京大学大学院新領域創成科学研究科からなる研究グループによる成果で、ゲノム支援のサポートを受けて実施された研究です。
シーラカンスの外見は魚類に似ていますが、魚類と四足動物の中間段階と思われる体の構造が多く見受けられ、魚類から陸上四足動物への進化過程の中間に位置すると考えられています。今回のゲノム解読により、シーラカンスのゲノムには魚類タイプの構造と四足動物タイプの構造が共存していることが明らかになり、今後の研究の進展が期待されています。
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