マウスの1世代あたりの変異率の測定に世界で初めて成功

通常の実験用マウスとDNA合成酵素遺伝子に変異を持つためにDNA複製時の変異率が高いMutator マウスを9年間(20世代以上)継代を繰り返し、ゲノム支援により全ゲノム配列を解析した研究成果が、大阪大学の八木健教授らのグループからGenome Reserch誌に報告されました。その結果、マウスでは世代あたりゲノム全体で28箇所の変異が生じると計算され、この値はヒトの約半分でした。一方、Mutator マウスでは、世代あたりゲノム全体で489箇所の変異が発生していることが分かりました。また、Mutator マウスの継代により遺伝子変異が蓄積していくと、後世代で個体の多様性が増大し、繁殖力の大幅な低下を招くことが示されました。詳しくは、大阪大学のプレスリリース及び国立遺伝学研究所のHPをご覧ください。

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